出来る限りの演技をしよう。練習と思って。

フィギュアスケートのグランプリシリーズ第6戦、フランス杯、女子の16歳の紀平梨花が逆転Vを果たした。

 

紀平の心は揺れていた。「どうしよう。脚に力が入らない」時差ぼけの影響でフリー直前の6分間練習は状態が急変していた。

 

初めての経験に戸惑う新星はここで意を決する。

 

「できる限りの演技をしよう。練習と思って」。16歳らしからぬ冷静さが、逆転優勝を引き寄せた。