日本人初の9秒台は譲ったが、最速を求める姿勢に変わりはない。陸上男子100メートルで日本歴代2位の10秒00のタイムを持つ26歳の山県亮太(セイコー)は幾度もの挫折を乗り越え、進化を遂げてきた。
6月23日の日本選手権100メートル決勝。山県は鋭いスタートを決めて抜け出し、桐生らを抑え、10秒05で2度目の優勝を果たした。
何のために走るのか・・・・・
山県は世界選手権出場を逃した昨夏、自問自答し、自分なりの答えを導き出したという。
「できるだけたくさんの人に感動してもらいたい。」
記録にも記憶にも残る走りを今後も追い求めていく。